DATA . 2022.3.11
価値の掛け算
YAMADA
本日は「ブランドは価値の掛け算で生まれる」というテーマでお話ししたいと思います。
ブランドの価値を創る要素は大きく分けて2種類あります。
①機能的な価値(車で言えば早く走る、燃費がいいなど)
②情緒的な価値(その商品で感じる感情や体験)
この2種類を掛け算することで新しい価値が生まれ、
より消費者に認知してもらい購入してもらえる可能性が上がります。
しかし、ただ価値の掛け算と言われただけではイメージすることはできないですよね。。。
身近にある商品ではどのような価値の掛け算がされているのでしょうか?
今回は「キットカット」というチョコレートを例に挙げてご説明します。
「キットカット」という商品自体は1個数十円で購入ができるチョコレートです。
小さいパッケージで持ち運びがしやすく、チョコレートとしても美味しい、などの特徴を持っています。
安い・持ち運びができる・美味しいチョコレートということが「キットカット」の機能的な価値だと思います。
当然、既に認知された商品ですので、この機能だけでも販売することができますが、
安い・持ち運びができる・美味しいチョコレートという機能だけでは他の商品でも
同じようなことが言えます。
そしてもっと言ってしまえば、美味しいという事に関しては販売する上で当たり前のことだったりするので、
この「機能的」な面だけでは差別化することは難しくなってきます。
「キットカット」の他者との明確な違いは情緒的(その商品で感じる感情)な面に現れています。
商品名の「キットカット」の語呂合わせから「きっとかつ」という縁起を担いだり、
「きっとかつ」という言葉から誰かを応援したい気持ちを連想させています。
そして、情報発信の際には受験向けて頑張る高校生などを起用し、情緒的な価値を意図的に発信しています。
自社の商品やサービスでどんな感情を抱いて欲しいのか?
そんな角度から考えると新しいヒントが見つかったりするかもしれませんね。
本日も頑張っていきましょう!
それではまた!