JOURNALジャーナル
POSTED | 2020.09.05 CATEGORY | 経営について
数打ちゃ当たるってヤツ
こんにちは、就職氷河期世代ど真ん中だったナカムラです。
(´-`).。oO 就職難しい時代だったなぁ。
さて、本日は採用のお話をさせていただければと思います。
会社ってものはそこで働く人がいないと成り立ちません。
最近では若年層の労働人口が少しづつ減っているので、優秀な人材を獲得すべく(奪い合い)、各社採用活動に力を入れていますよね。
そこで少し気になっていることがあるので、その事についてお話しします。
そもそも、採用活動の目的をはっきりとさせておかなければいけません。
その目的は、「優秀な人材を採用する」ことです。
もっと深掘りすると、「長期的に会社に貢献してもらえる人材を採用する」ことです。
ここをしっかりと踏まえた上で採用活動を行わなければいけません。
例えば、通販はリピート商売です。健康食品を例にとるとわかりやすいのですが、新規の顧客を獲得するのに広告をかけます。モノによっては一人の顧客を獲得するのに数千円のコストがかかる場合があります。単純に初回の売り上げだけ見ると、利益よりも広告コストの方が多くなる場合があり結果赤字です。
でも、通販は基本的にリピート商売なので、広告をかけて獲得した顧客が毎月積み重なっていくため、長期的に見ると利益がきちんと出る仕組みになっています。当然、新規で獲得した顧客がリピーターになってもらえることが重要で、リピート率が低いと広告の垂れ流しになってしまい、結果赤字になってしまいます。
このリピート率が下がる原因は、
・そもそも商品の品質が悪い
・リピートしにくい
・商品を購入する理由がなくなった
・カスタマーサポートの対応が悪い
などの原因がありますよね。
さて、これを採用活動に当てはめてみましょう。
採用内定者を1人獲得するのに10万円のコストがかかったとします。有料の求人サイトへの広告や地元の求人雑誌への広告、さらには面接にかかる人件費、採用活動に関わる全ての人の人件費も踏まえると軽くそのくらい発生するとしましょう。
この採用者がきちんと積み重なっていけば問題がないのですが、仮に1年も経たないうちに退職してしまったら(リピート率が悪かったら)採用コストの垂れ流しになってしまいます。
実はここでやってしまいがちなのは、内定者を多く獲得することが目的になってしまい、本来やらなければいけない内部の体制づくりができていない状態で多額の採用コストを投下してしまうということ。通販でいうところのリピート率を高める仕組みづくりをしていない状態で、広告を大量に投下して、結果垂れ流してしまうというところですね。
まずは離職率が上がる原因をしっかりと把握して、働いている人の気持ちになって内部の体制づくりをしてから、採用コストを投下した方がよさそうです。
数打ちゃ当たる戦法は結果的に離職率を高めて、採用コスト(無駄な時間)が多く発生する可能性があるのだと思います。
あと、これはまた今度ブログに書きますが、これからの採用で重要なキーワードは「共感」です。
採用と営業活動は一見別物に見えますが、実はとっても似ています。逆に別物として考えるからうまくいかないのかもしれません。
奥深き採用の世界。数打ちゃ当たるではなく、戦略的に取り組みたいものです。
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ナカムラ ヒロキ
ブランドマネージャー1級/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士/ドッグホリスティックケアカウンセラー
株式会社ポケット・株式会社アプリコットデザイン代表をしているナカムラです。
ブランディングを中心にWEB制作、各種デザイン制作などのクリエイティブを行っています。 高校卒業→小売業→開業→事業譲渡→転職→開業→転職→いまここ。 3度の独立・失敗&成功?を繰り返し株式会社アプリコットデザインを設立。お客様と一緒に課題解決のために常に全力疾走!線は細いが誰よりも熱い想いを秘めている!